効果的なビジュアライゼーション・イメージトレーニングとは?

ビジュアライゼーションとイメトレの効果

見える化する – ビジュアライゼーション、イメージトレーニングとは

スポーツの世界では、自分が成功したところを繰り返し鮮明にイメージする イメージトレーニング(イメトレ) が重要視されており、ほとんどの選手がこのトレーニングをしっかりと行っています。また、彼らはメンタルトレーニングと呼ばれる精神面を鍛えることも同時にしています。

実際に目の前には現れていないけれども、その状況をあたかも現実のように頭の中で鮮明にイメージすることを、ビジュアライゼーション(ビジュアリゼーション)と呼びます。英語で書くと Visualization、視覚化するという意味です。

イメージトレーニング・視覚化のほかにも、見える化、可視化などと呼ばれることもあります。

イメージトレーニングという単語の方が、ビジュアライゼーションという単語よりもおそらく想像がしやすいと思うので、ここでは呼び方をイメージトレーニングに統一して記述します。

 

正しくイメージトレーニングするための準備を整えます

あなたがなりたい姿、叶えたい夢、こうなりたいという願望を、はっきりと思い描くことから始めます。

下に、自分を変えたいとき、叶えたい夢があるとき、それぞれにあわせた質問を用意しましたので、それに沿って思いつく限り、ノートに書き出してみてください。

 

自分を変えたいときの質問

どんなあなたになりたいと思っていますか?下のそれぞれの項目について、できる限り細かくイメージしましょう。

1. 性格
2. 体型
3. 髪型
4. 服装
5. 表情
6. 姿勢
7. 話し方
8. 笑い方
9. 歩き方
10. 態度
11. 雰囲気
12. よく使う言葉・口ぐせ

 

自分を変えたいときの質問

まず最初に、あなたの夢をノートに書き出します。

書き終わったら、下の質問に対する答えをできる限り細かいところまでイメージして、さらに続けて書きましょう。特に最後の質問は大切です。

1. 夢が叶ったときあなたはどこにいますか?
2. 何をしていますか?
3. 何が聞こえますか?
4. 周りには誰がいますか?
5. どんな会話をしていますか?
6. 周りの人たちはあなたに何と声を掛けていますか?
7. どんな匂いがしていますか?
8. その場所の気温は何度くらいですか?
9. 風はありますか?肌で何か感じますか?
10. この場面を色に例えるとすると何色ですか?
11. その色を選んだ理由は?
12. このことが起こっているのは何年何月ですか?
13. あなたの生活、周りの環境はどのように変わりましたか?
14. 今あなたはどのような気持ち、感覚を感じていますか?

 



 

効果的なイメージトレーニングのやり方

イメージトレーニングの準備が整ったら、いよいよ本番です。

今回は、「潜在意識が答えを知っている」より、マクスウェル・マルツ博士の効果的な方法をご紹介します。

 

まず、毎日30分、邪魔の入らないところで一人になろう。リラックスして、できるだけ気を楽にする。それから目を閉じて、イマジネーションを働かせよう。

大きなスクリーンに映し出された自分自身の映画を観ているとイメージしてみる。イメージした世界の細部、つまり光景や音やそこにある物に注意を払おう。

何よりもイメージした世界の細部が重要となる。こうしたイマジネーションが十分に鮮明かつ詳細なものなら、イメージ・トレーニングは、あなたの神経系にとって、現実の経験と変わらないものとなる。

希望するとおりに行動し、感じ、生きている自分を思い浮かべよう。「明日はこんなふうにするぞ」などと自分に言い聞かせないこと。「今日これから30分、自分がこんなふうにしているところをイメージしよう」と思うだけでいい。

すでに自分の望むタイプの人格になっていたとしたら、どう感じるかをイメージする。もし内気で臆病な性格なら、たくさんの人と気楽に堂々と付き合い、それを心地よく感じている姿を想像しよう。何らかの状況が怖くて不安なら、沈着冷静に振舞い、自身と勇気をもって行動し、安心感を覚えている姿を想像しよう。

このエクササイズによって、脳と中枢神経系に新しい「記憶」、すなわち蓄積データが組み込まれる。新しい自己イメージができあがるのである。しばらく続ければ、やがて意識せずに自動的に「それまでとは違った行動をしてくれる」自分に気づくだろう。

潜在意識が答えを知っている!(マクスウェル・マルツ)

 

ここにも書かれているように、大切なのは、鮮明にイメージし、それが実現したものとして感じることです。その時の自分が感じている感覚を思い切り味わうのです。

30分間というのはあくまで推奨時間ですので、30分きっちりやらなければならない、ということではありませんが、これくらい時間を取ると、本当にハッキリと感覚を味わうことができます。慣れてきたら少しイメージするだけでもその感覚を呼び戻すことができるようになります。

 

イメージトレーニングはいつやるのが効果的?

あなたがリラックスすることができる時間であればいつでも構いません。部屋の中でなくても、電車の中、お風呂の中、移動中なども、イメージトレーニングに適した時間です。

 

いつどこでも眺められる小さなノートを作る

アファメーション 同様、外出先でちょっとした時間ができた時にもイメージトレーニングをするとさらに効果的です。

いつでも眺められるように、携帯用の小さなノートに書き写したものを私は普段持ち歩いています。

ノートでなくても、カード型の紙に覚えておきたい単語を書いて持ち歩くのも一つの方法ですし、携帯電話やスマートフォンに入れておくのもおすすめです。

 

イメージトレーニングの効果をさらに強めるために

イメージトレーニングをしっかりすることで、あなたの潜在意識 にしっかりと成功のイメージが植え付けられていきます。

また、日頃から 理想とする自分になったような振る舞いをすること、夢を叶えた自分が今の時点ですべきこと を考えることで、さらに行動も変わってきます。

できる限り、なりたい自分になったような行動を意識してみてください。

イメージトレーニングの力と合わさって、実現までの時間がスピードアップしますよ。

また、色の呼吸によって精神状態を変化させるカラーブリジーングも合わせて行うとさらに効果的です。

 

最後にもうひとつ、マクスウェル・マルツ博士の著書から勇気付けられる文章をご紹介します。

 

目標を鮮明にイメージしよう。それから、望んでいる目標が成し遂げられたときに味わうはずの感覚を呼び起こしてみよう。すると、自然に創造的な行動ができるようになり、潜在意識のパワーを使えるようになる。

その結果、心のメカニズムのギアが「成功」に入る。筋肉に正しい動きや調整をさせ、あなたに独創的なアイディアを与え、そのほか目標を達成させるために必要なことを何でもしてくれるのだ。

潜在意識が答えを知っている!(マクスウェル・マルツ)

 

あなたには無限の可能性が秘められています。

その能力を疑わずに、本気で信じて行ってみて下さいね。