言葉は自分に返ってくる。愚痴が言いたくなった時にすべき4つの質問

言葉は言霊必ず返ってくる

以前松本人志さんのテレビ番組で、熊本の方達を支援したいという強い思いでツイートしたことに対して、必ず中傷の書き込みをする人がいるという話をされていました。

松本さんは、怖い世の中になったものだと理解に苦しまれている様子で、本当に何かをしたいと思って純粋に思いやりの気持ちから行った行為が、いくら少数の人数であったとしても、松本さんの気持ちを深く傷つけたのです。

悩む松本さんに対して武田鉄矢さんは、「そういうのは呪いの言葉。呪いの言葉を放った者は、必ずその人の元に跳ね返るんだよ」という内容のことを話されていました。

私は心から賛同しました。これこそ、言葉の持つ力、言霊です。

 

言葉は言霊 – あなたが使う言葉があなたの人生を決めているの記事でも書きましたが、自分が発する言葉には魂が宿っていると古来から言われています。

 

日本では昔から“言霊(ことだま)”という考え方がある。文字通り、言葉に宿っている不思議な霊威や霊性のことをいうのである。相手に対し、言葉を投げかけ るのは、意思内容を伝える為だけのものではなく、同時にあなたの魂をも送り届ける作用であり、それは発した瞬間に、あなた自身をも縛るものになることを意 味しているものだ。日本人は、言葉のもつ不思議な力、奇妙なはたらきに、古代からずっとオカルト的神秘性を見出してきたと言ってもよいだろう。

- 頭のいい人が使うモノの言い方・話し方 (神岡真司)

 



 

自分の発する言葉はそのまま返ってくる

 

誰かを褒めれば、不思議と自分も褒めてもらえる機会ができたり、ポジティブな発言を常に心がけていると、ポジティブなことが起こったりします。反対に、ネガティブなこと、悪口、愚痴などを放っていれば、それらは必ず形となって跳ね返ってきます。

因果応報の法則という言葉があるように、自分が行ったこと、発した言葉はそのまま現象となって現れるのです。

会社でも、電車の中でも、愚痴や他人の悪口を言っている人はいます。こういうことを聞いた人たちも良い気分になることはないでしょう。何よりそういう言葉を発している本人が良い気分なはずがありません。

こういう人たちは、残念ながら、毒を撒いているのと一緒なのです。その毒に巻き込まれないためにも、自分の心をしっかりと持つことが大切になってきます。

 

言葉の毒に巻き込まれないためにすること

 

愚痴を言っている人に対し、「それは大変ですね」と同情するのは悪くはありません。

ただし、それに同調して「そうだそうだ!」と自分も乗っかってしまうことだけは避けましょう。

なぜなら、自分もその毒に巻き込まれてしまい、どんどん不運を引き寄せてしまうからです。

ネガティブに同調すれば、ネガティブなことは必ず形となって現れてしまいます。普段はネガティブに見えないことであったとしても、心がネガティブになっていると、その色眼鏡でものごとを見るため、どうしても様々なことがネガティブに見えてしまうのです。

脳は言葉の “主語” を無視する性質があります。

あなたの発した言葉の主語は、誰に向けたものであれ、あなた自身のものとして受け取ってしまうのです。「○○さんは最低!」という言葉を発したら、それは、「私は最低!」と言っているのと同様のこと。すべて自分に跳ね返って来てしまいます。

どうしてもネガティブな気持ちになってしまう時、無理にその気持ちを押さえつける必要はありませんが、そういう気持ちが自分の中にあること認めた上で、「では、どうだったら嬉しいのだろう?」という質問を投げかけてみて下さい。愚痴や不平不満から一度抜け出し、考えの方向転換をすることができます。

 



 

愚痴や不平不満を言いたくなった時にすべき4つの質問

 

どうしても不平不満は生きていれば出てくるもの。また、それがあるから新しいアイディアが浮かんだり、別の方向性が見つかったりしますから、全てを否定する必要はありません。

ただ、愚痴や不平不満を言っているだけでは問題は一向に解決しませんし、そのうち自分の心も体も壊れてしまいます。さらにはそれを聞かされている周りにも悪い影響を与えるので、早めの対策が必要です。

どうしても不平不満を言いたい状況になったら、この4つの質問をあなた自身に問いかけてみてください。

 

・ 今の状況が思わしくないことは分かった。では、これからどうしようか?

・ どうやってこの状況を乗り越えられるだろうか?

・ 今出来ることは何だろう?

・ 自分はどういう状況だったら嬉しいのだろう?

 

質問の答えを考えるにつれて、愚痴や不満は自然と問題解決のための策へと繋がって行きます。

これはとても大切なプロセスです。

全く同じ状況の中でも、気持ちと心がけ一つで、見え方が全く異なるのです。

 

出来る限り常に明るく、前向きに生きる姿勢が習慣化されると、わざわざ自分で考え直さなくても、自然とポジティブな考えが出来るようになって行きます。困難に直面した時でも、ポジティブに状況を見ることが出来るようになるのです。

明るくて前向きなプラス思考からは、新しいアイディアも生まれやすくなります。

 

このような習慣を作り上げるのに始めは時間を要するかも知れませんが、一度習慣化してしまえば、自然と気が付かないうちに出来ているものです。どうせ同じ習慣を作るのなら、悪い習慣ではなく、明るくポジティブで、周りの人をも元気づけるような習慣を身につけた方が断然お得です。