どっちにする?迷った時に絶対に使えるとっておきの方法

最終更新日 2023年2月26日

私たちの人生では、小さなものから大きなものまで、どちらにするのかを決断しなければならない出来事が頻繁に起こります。

毎日何気なく決めていることも、私たちは与えられた選択肢の中から選んでいます。簡単に選べるものもあれば、なかなか決められないこと、人生を左右するほど重要な選択を迫られることもあります。

やるのかやらないのか、行くのか行かないのか、オファーを受けるべきか断るべきか、続けるのか止めるのか、引っ越すのか引っ越さないのか、転職するのか今の仕事を続けるのか、別れるのか別れないのか・・・・・

二者択一を迫られたけど、何度考えてもどうしたら良いのか分からないときや、どっちを取るべきか迷い過ぎて分からなくなったときに使える、とっておきの方法をお教えします!

私がコーチングで使うツールのひとつで、これを使うとクライアントさんの考えていることが非常に明確になります。

この方法を使えば、あなたが本当は何を思っているのかがクリアになり、今何をするのが一番なのか、答えが出てきます。

簡単にA4の紙に書き出しても良いですし、私が作成した表もPDFでダウンロードできるようにしてありますので(下参照)、二者択一で迷った時にお役立てくださいね。

 

どちらにするか選択肢に迷った時に使えるすごいツール

 

 

AかBかの二択で迷っている時、頭の中だけでいくら考えても、グルグルと堂々巡りをしてしまいますので、まずは紙に書き出しましょう。

書き出す作業をすることによって、あなたが今考えていることや思っていることなどの気持ちを整理することがができ、少し引いた視点から今の状況を見ることもできます。

私たちの思考は言葉にすることでクリアになる性質を持っていますので、ただ書き出す作業をするだけでも頭の中だけで考えていた時よりもだいぶクリアになりますが、さらに一歩進むために、モヤモヤの解消に使える質問シートをご紹介します。

どちらか迷ったときに使える質問シートをダウンロードしてプリントアウトするか、もしくはA4サイズの紙・ノートを用意して、1ページを4つに区切り、それぞれのマスに下の質問を書いて下さい。

 

どちらにするか迷っている時に使える4つの質問

1. そのことをやることで起こる(起こると予想される)、ポジティブなこと、良いこと、嬉しいこと

2. そのことをやることで起こる(起こると予想される)、ネガティブなこと、嫌なこと、悪いこと

3. そのことをやらないことで起こる(起こると予想される)、ポジティブなこと、良いこと、嬉しいこと

4. そのことをやらないことで起こる(起こると予想される)、ネガティブなこと、嫌なこと、悪いこと

 

4つのマスに入ることをよく考えて、思いつくままにすべて書き出します。

また、パソコンやスマホで文章を打つのではなく、必ず手書きで書き出すことをオススメします。パソコンやスマホでは、文字を打つ作業、漢字に変換する作業など、不必要なものが入ってきてしまい、本能のままに書き出す作業が妨げられるからです。

手書きであれば、感じるがままに平仮名でもカタカナでも気にすることなく書き進めることができます。人に見せるものではありませんので、あなただけが分かればよいのです。思いつくままにどんな小さなことでもすべて書き出しましょう。

 

 

フランス人絵本作家、アラン・グレ さんのイラストでも作ってみました(^^) 画像をクリックするとPDFをダウンロードできます✨

 

 



 

二者択一・迷ったときに使える質問シートの使い方

 

全てのマスに書き込み終わったら、一度全体を俯瞰します。少し距離を置いた視点で全体的に眺めてみてください。

次に以下の質問をあなたに問いかけます。

 

1)全体を俯瞰してみて、どのように今感じていますか?

2)1番のマス(やることで得られるプラスのこと)と、3番のマス(やらないことで得られるプラスのこと)を読み返してみて、どちらの方がワクワクしますか?

3)2番のマス(やることで起こるマイナスなこと)と、4番のマス(やらないことで起こるマイナスなこと)を読み返してみて、どちらの方が嫌な気分、ネガティブな気分になりますか?

4)2番のマスと4番のマスに挙がったことを一つずつ見ていき、以下の3点を考えてみます。

・解決策はないだろうか?
・もし解決策があるとすれば何だろう?
・ポジティブに捉えるとしたらどうなるだろう?

5)再度リストをよく眺めて、どう感じるか書き出します。思うだけではなく、感情を書き出してください。感情を書き出すのもとても大切な作業です。そして最終的に「自分がどうありたいのか」も忘れずに考えることも大事です。

 

上に挙げた5つの質問を全て答える必要はありません。2番目や3番目で大体答えが見えてくることが多いからです。

5番まで答えるとほとんどはっきりと、AかBのどちらかがわかると思います。

また、時間をかけてもよい決断の時には、少し日にちを置いてから同じ質問をしてみるのもおすすめです。このワークをする時間帯によっても出てくる答えが異なることがあるかもしれませんし、日にちを変えることではまた違う考えが浮かぶかもしれません。

 

下の画像は、独立するかサラリーマンを続けていくか迷った方を例として作ったものです。

 

 

この方の例だと、2番のマスに「毎月決まったお金が入るとは限らなくなる」というものがあります。

これに対して上の質問4、解決策を考えてみます。

例えば:

・まずは副業としてできないだろうか?

・今の会社をやめて生活するためのお金が必要となった場合、アルバイトをすることは自分の中でOKだろうか?

・他の収入源はどうだろう?

 

4番のマスには満員電車での通勤が嫌だとありますが、これに対しても、例えば時間をずらして早く出勤するという解決策はどうだろう?と考えることもできます。

 



 

選択肢はAとBの2つ以外にもあるかも知れない

選択肢は2つだけではなく他にもあるかも知れない

 

この質問リストのさらに良いところは、最初はAかBかで迷っていても、新しくCという選択肢を見つけることができる点です。

それは、AとBの間にあるもの、もしくは全く別のところにあるものかも知れません。

例えば上のサラリーマンの方の例ですと、サラリーマンを続けるか、やめて独立するかの二択でしたが、ネガティブなところから解決策をみていくと、「焦らなくてもまずは副業としてやる方法がある」ことが見つかります。

これは新しく見つかったCという選択肢です。

 

頭でどうしようかと悩んでいるばかりでは何も始まりませんし何も変わりませんが、まずは副業として動き出すことで、徐々にさまざまなことが見えてきます。その後にはっきりと決めても良いのです。そしてまた迷ったら、質問シートを使って考えればその時にはまた違った状況の答えがでてきます。

 

どんな迷いごとにも使えて答えが出せる質問シート

 

この質問シートは、人間関係にも使えます。

ある人やグループとの付き合いで迷ったとき、あなたが今後どうしていくのか、付き合いを続けるのか断つのか、または会う回数を減らすのか、決断することができます。

私たちは思っている以上に付き合う人や周りにいる人たちから影響を受けますので、自分が普段どんな人たちに囲まれているのかを見ることは非常に大切なことです。

その他、仕事のオファーを受けるべきか断るべきか迷った時、大きな買い物を決断する前、旅行に行くか行かないか迷った時など、仕事でもプライベートでも限りなくどんな時でも使うことができます。

そして最終的に決断したら、あとは実行のみ。ご自身が選んだ決断を心から信じてくださいね。私は、自分で選ぶこと、起こることすべて、自分にとって必ず必要だから起きていると思っています。「あれがあったから今がある」、「今の自分を作るためにわざわざそのことを選択をしたんだ」という結果につながっていくと信じていますので(起こることはすべて必要・必然)、このことも少し頭の隅に置いていただくと、決断した後も迷いがなくなるかもしれません。

紙一枚とペンがあれば良いので、ぜひあなたが迷った時に使ってスッキリ答えを出してみて下さいね。

あなたの決断がこれからの素晴らしい人生の通過点となりますことを心から願っています。