怒りや悪口は受け取らなければ相手の元に戻る

だれかに怒りをぶつけられたり、悪口や陰口を言われたり、SNSで見ず知らずの人から口撃にあったり。
こういう経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

そういうことに怒りで返すよりもよい方法を、お釈迦様が教えておられますのでご紹介します。

なお言葉については、言霊とは – あなたが使う言葉があなたの人生を決めている も合わせてご覧ください。

 

お釈迦様の教え:怒りをぶつけられたときの対処法

 

お釈迦様が各地で仏教を説いていたころのお話です。お釈迦様のお話を聞いた人たちが、徐々に仏教に帰依するようになりました。それまで多くの信者をかかえていたバラモン教徒の中からも、仏教に移る人が増えていったのです。

そんなある日、お釈迦様が多くの人たちから尊敬されていることに嫉妬をした男が、お釈迦様の前で罵詈雑言を浴びせます。

怒り狂う男の言葉を、お釈迦様は何も言わずにじっと聞いていました。そして男が言い終えた後、静かにこう聞きました。

 

「あなたのところにも、お客が来ることはありますか?」

男は不思議そうな顔をして答えます。

「もちろんだ」

 

お釈迦様が続けます。

「あなたはお客に食事を出して、もてなすことはありますか?」

「もちろんあるとも」

「では、お客がその食事に手をつけずに帰ったら、それは誰のものになりますか?」

「客たちが食べなかったのだから、当然自分のものになるに決まっているだろう」

 

そこでお釈迦様はこう答えます。

「あなたは今、私に向かってさまざまな罵詈雑言をあびせました。でも私はそれらを受け取りません。ですからあなたが放った言葉はすべて、あなたの元へ戻り、あなたのものになるのですよ。」

 

さらにこう続けます。

「もし私が、同じような言葉を使ってあなたに怒りを返したとしたら、それはあなたと一緒に食事をすることになります。でも私はあなたからのご馳走はいただかないのです。」

 

お釈迦様は、怒りに対して怒りで返さないことは、自らを正しく静めることで自分に勝ち、さらに他人にも勝るという、2つの勝利があるとおっしゃっています。

このあと、この男はお釈迦様の弟子となったのでした。

*ちなにみこのお話はいろいろなお寺の方が書かれていますので、検索されると面白いと思います。

 

SNSの誹謗中傷の対処法

ここからは私の考えや自分が行なっている対処法ですので、もし使えるところがありましたら(^^)

SNS上で誹謗中傷をするような人たちは、基本的に匿名の場合が多く(稀に本名の人もいますが)、自分の名前を隠しながら好き勝手な言葉を使います。こういう人たちは、自分の人生には関係がない人たち。

「彼らが使う言葉にどれほどの価値があるのだろうか?」

この質問をすると、次の行動が見えてきます。

もしここで、やられたらやり返すんだ!という思いが湧いてきたら、闘われたらよいと思いますし、価値がないから無視しよう、と思われるのであれば、スルーやブロック、通報するという手段があります。

 

単にだれかを口撃したいがために、わざわざそういうツイートを探している心の寂しい人がいるのも現実です。これは正直本当に大変な作業だと思います。検索して、罵詈雑言を浴びせかけ、そしてまた検索して、罵詈雑言を浴びせかけ・・・を繰り返しながら、その度に自分が使った汚い言葉を自分に浴びせかけているのですから。

自分の限られた大切な時間を、こういうことをする人たちに一秒たりとも使わないというのが私の考えです。なので罵詈雑言には反論することなくTwitterなどの便利な機能を使っています。自分が気づいていないコメントも多々あると思いますが、それらは私が気づいていないので必然的に存在しないものとなり、自動的にスルーという形になっています。

また、一旦信じ込んで、ある思考パターンになった人を変えることはできないので(よほどその人に衝撃的なことや気づきがない限り)、反論するだけ無駄なのです。

 

なお、私が昨年翻訳した「完璧になれない。だからいい」でも、ヘミン和尚さんの『ネット上の知らない人から誹謗中傷や批判を受けた時に対する考え方』が含まれています。下の記事でもいくつかの言葉を取り上げたのでぜひ読んでみてくださいね😊

訳書「完璧になれない。だからいい」内容紹介

さらに、あまりにもひどいときには法的処置を取ることもできますし、これからはそういう相談に無料で乗ってくれる団体も増えてくることと思います。

 

私のツイッターのフォロワーさんは本当に優しい方達ばかりで、いつもためになる情報をくださったり、優しい言葉をかけてくださったりしています。ツイッターなどのSNSは使い方次第で優しい場所になると私は信じていますし、そのような場所に実際になっています(^^)

自分がどんな人と繋がりたいのか、どういう場所にしていきたいのかを考えながら続けています。

せっかく使うツールです。楽しい場所で心地よく関われる人たちと一緒にいたいですよね。

それを決める自由は、私たち全員に備わっているのですから(^^)

 

最近私のコーチングのお悩みで一番多いものがコロナやワクチンに関すること。どんなお悩みでも、コーチングはあなたが今すべきことや、これからの方向性を見出したり、生きやすくする方法を探したりするツールとして使うことができます。

一人で悩まずに、お気軽にご相談くださいね。

コロナ禍のカウンセリング、コーチング