ヘレン・ケラーの言葉と言い訳をし続けていると起こること

日本国内外を問わず、素晴らしい偉人たちの生涯を学ぶことができる『子どもたちが目を輝かせて聞く偉人の話』より、ヘレン・ケラーの話を取り上げます。

 

ヘレン・ケラー

ヘレン・ケラー(1880年 – 1968年)は、目が見えず、耳も聞こえず、話すことも困難な障害を抱えながらも、障害者の教育と福祉の発展のために活動された方。

サリバン先生と一緒にすさまじい努力を続け、『指文字』を使って言葉を覚えて大学に進学します。その後世界各地で講演をするほどまでになった、とても立派な人物です。

日本へも3回来ており(1937年、1948年、1955年)、彼女は、幼くして失明したにもかかわらず学問の世界で素晴らしいものを残した『塙 保己一(はなわ ほきいち)』を非常に尊敬していたそうです。

塙 保己一について

ヘレン・ケラーと塙保己一

 

ヘレン・ケラーは、「私には障害があるから〇〇はできない」とは一切言わず、並々ならぬ努力をし続けて偉業を成し遂げました。

彼女の素晴らしい言葉をご紹介します。

「人間にとって、一番恐ろしい敵は不遇ではなくて、自分の心です。自分で自分をこんな人間だと思っていると、それだけの人間にしかなれません。」 – ヘレンケラー

子どもたちが目を輝かせて聞く偉人の話 より

 

さまざまな困難を努力で克服していったヘレン・ケラー。自分の心がすべてを決めているということを説いています。

彼女は、「目が見えないから勉強ができない」とか「目が見えていたら勉強できたのに」などとはひとつも言わずに前に進み続けたのです。

また、このような言葉も残しています。

顔をいつも太陽のほうにむけていて

 

ヘレン・ケラーは人生の明るい面を常に見つめ、前向きに歩み続けました。

 

言い訳をし続けると本当にその通りになってしまう

物事がうまく行かなかったり、大変なことに遭遇したりすると、つい「〇〇がないからできないんだ」とか「〇〇があればできるのにな」といった言い訳が浮かんでくることがあります。

ですが、この言い訳を習慣化してしまうと、本当にその通りになってしまうのです。

 

言い訳をだれよりも一番よく聞いているのは、その言葉を発している自分です。何度も何度も言い訳を自分に聞かせることで、それが本当だと感じてしまい、催眠術にかかったような状態になります。

だれに対して言ったかは関係ありません。その言葉を誰よりも近くで聞いているのは自分だからです。

言い訳をし続けているうちに(聞き続けているうちに)、それがあたかも本当のことのように私たちの脳は感じるようになります。

そのため、やがて言い訳の通りに振る舞うようになり、挑戦したり成長したりすることもできなくなってしまうのです。

 

あなたには無限の可能性が備わっています。

その可能性を押しつぶしてしまわないために、その可能性を最大限に出すために、「〇〇だからできない」「〇〇だったらできるのに」という言い訳はさっそく今日から封印しましょう。

そのかわりに「何だったらできるかな?」「今できることは何だろう?」という質問に変えることで、できないと思っていたことができるようになっていきますよ。