
『完璧になれない。だからいい』の翻訳に関してよくいただく質問をまとめました。
書籍の内容紹介はこちらに記載しています。
1. どうやって翻訳することになったのですか?
今回の翻訳は、この本の英語版、『Love for Imperfect Things』を偶然海外のショッピングサイトで見つけて購入したところからはじまりました。
読みはじめてすぐに「毎日一生懸命頑張っている日本の人たちのために訳したい!」と思い、出版社さんにコンタクトした流れです。
翻訳者として決まるまでの詳しい話を下の記事にまとめましたので、ぜひそちらをご覧ください。
2. 翻訳の作業は何ヶ月くらいかかりましたか?
約6ヶ月です。この本は8章に分かれているので、1章ごとに翻訳して出版社さんに提出し、何度か修正を繰り返しながら完成させていきました。
3. 一番難しかったのはどんなところですか?
いかにわかりやすい言葉を使って伝えることができるか、という意訳の作業とタイトル決めです。
まず意訳に関してですが、自分の頭の中で英語のまま理解し、それを日本語に翻訳しようとするとどうしても直訳気味になってしまうため、そこをいかに砕くか、ということに一番時間をかけました。
英語から翻訳した日本語から、さらに日本語に訳す感覚です(笑)
何度も読み直しては書き直し、という作業を続けたため、毎回読まなければならなかった出版社の担当者さんは大変だったと思います(汗)本当に感謝しています。
そして、タイトルが決まるまでにも時間がかかりました。
原作は『Love for Imperfect Things』。直訳すると『不完全なものへの愛』。これでは何が言いたいのかわからないですし、読んでみようとは思わないですよね。タイトルは最後の最後まで悩みました。
この原題から日本語に持ってこようとするとどうしても違和感のあるものになってしまうため、ここはあえて別のタイトルにしようということに。
ヘミン和尚さんが一番伝えたいことはなんだろう?
どういう人たちがこの本を読んで救われるのだろう?
この本を読んだあとにどんな気分になってもらいたい?
ということを徹底して考えて浮かんだのが、「完璧になれない。だからいい」でした。
サブタイトル案として上げていた『完璧を求められる世の中で私らしく幸せに生きるコツ』というのも、ヘミン和尚さんが一番言いたいことのひとつだと思います。
みんな違ってあたりまえ。あなたはあなたのままでいい。みんな違うからいいんだ。というメッセージ。
そして、まわりからどう見えようとも、本人は一生懸命生きている。それをわかってあげる思いやり。または理解できなかったとしても、相手のことを分かろうとする心の大切さ。
こういう思いを本のタイトルとサブタイトルに込めました。
タイトルとサブタイトルは他にもたくさんのアイディアがあり、これに関しては下の記事内『意訳の難しさ』に記載しましたのでこちらも合わせてご覧くださいませ。
4. 第7章のタイトル”Enlightenment”が”自由”と訳されているのはなぜですか?
第7章は「悟り」と訳して進めていたのですが、他の章のタイトルとのバランスをみたときに、ここは悟りではない方がいいのでは?ということになりました。第7章は心を自由に解放することがテーマで語られているために、原題に沿わずに”自由”としました。
5. ヘミン和尚さんは日本に来る予定はありますか?
ヘミン和尚さんは日本が好きで、よく日本に来ていたそうです。いまはコロナの関係で行き来が自由にできませんがまた訪れたいとおっしゃっていましたので、その時になにかできればいいなと思っています(^^)
6. 本のイラストがとても綺麗なのでポストカードが欲しいです
今のところポストカード販売の予定はないのですが、ヘミン和尚さんの言葉を入れたものがあればいいなと私も思っています。いつか実現できたらいいですよね。
この記事は今後も更新していきますので、『完璧になれない。だからいい』へのご質問があればいつでもお知らせくださいね。