今となっては、感謝の心の大切さや、人とより良く付き合う方法、幸せを感じるコツなどが分かって来ましたが、数年前までの私は、全く間逆のことをしていました。
私の人生を大きく変えた出来事が起こり、苦しかった時期に行ったこと、それは読書でした。とにかく様々な本を読み漁りました。
そこには、私の心の支えとなった素晴らしい教えがたくさんありました。
素晴らしい方々の行ってきたこと、教えている生き方などを色々と試してきた結果、本当にその通りの効果が得られていることに気が付きました。
まだまだ自分の到達したいところまでは程遠いですが、このように学ぶ機会を与えられ、自分を変えるチャンスを与えてもらえたことに感謝しています。
数々の私の反省点を元に、人としてどのように生きたら生きやすいのか、どうしたら人から好かれ、人間関係も良好で、幸せを毎日感じる日々を送ることが出来るのか、そして、どのように人は変わることが出来るのか。
私の経験から、考え方のコツをまとめてみました。
1. 何もかもが当たり前だと思っていた傲慢さがあった
何かをしてもらって当たり前、誰かが何かをやってくれて当たり前。
何に対しても感謝の気持ちを持たず、全てが当然と思って暮らしていました。
(元)旦那さんがご飯を作ってくれるのは当たり前、お客さんがいて当たり前、健康で当たり前、毎日が当たり前。
でも、「今当たり前だと思っていることが5分後には当たり前でなくなっているかも」 の記事でも書いたように、この世に当たり前のことなんてひとつもないのですよね。
今自分が生きていること、家族が元気なこと、仕事が出来ていること、美味しいものを食べることが出来ること、街中でお掃除をしてくれている人たち、一生懸命毎日働いてくれている人たち・・・
私はいったいどれだけの人たちのお世話になって日々過ごしているのだろう、と考えると、本当にありがたく、感謝の気持ちが自然と湧いてきます。
【学び】 当たり前はこの世に存在しないと知り、感謝の気持ちを持つこと。
2. 全て周りが悪いと決め付けていた
何か悪いことが起こると、それを全て周りのせいにしていました。
世間が悪い、周りの人間が悪い、ツイていないのはこういう運に生まれてきたのが悪い、など。本当に恥ずかしいほど、全てを周りのせいにしていました。
あまりにもひどかったときは、世間は皆自分の敵なのでは?と思うほどでした。これでは楽しい人生を過ごせるはずがありませんよね。その時の私の心は、このような考えが引寄せた通り、幸せに感じる心とは程遠いところにいました。
状況は状況として目の前にあることには変わりませんが、それをどう捉えるかは自分次第です。
これは良いことだ、と心が決めればそれは良いことに変わります。ネガティブな考えをポジティブに変える「プラス思考」のコツ とも関連しますが、ものごとの捉え方を変えるだけで、悪いことは良いことに、良いことは悪いことに変わってしまうのです。
そのことに気が付いてからは、どんな状況も周りのせいにすることなく、全ては自分が選んでいる道なのだと思うようになりました。
結局は自分の人生、自分で歩むしかないですし、人のせい、周りのせいにしていても全く良い方向には進みません。
それよりも、今の自分には何ができるか、ということを考えるとどんどん成長して行きます。
【学び】 誰かのせい、何かのせいにしないことで成長することができる。
3. 不平不満、愚痴ばかり言っていた
以前の私は、不平不満のネガティブな言葉を常日頃から使っていました。
夜寝る直前までも、その日に起こった良くなかったことや、いらだったことなどを話す始末・・・
不平不満や愚痴は、そのような状況を引寄せるだけです。不平不満を言えば、そのような状況に次々と意識が向きます。
嫌な事にフォーカスしていますから、嫌なことしか見えなくなっていくのです。これは本当に恐ろしいこと。
私はこのことを学んでから、極力ネガティブな言葉、否定的な言葉、不平不満や愚痴をこぼさないように努めています。
どうしてもネガティブなことを言わなければならないときには、「ではどうだったら良いのか」という解決策を必ず付け加え、愚痴を愚痴で終わらせないように気をつけています。また、人の悪口を言わないことも大切です。
実際にネガティブをポジティブに置き換える癖がついてから、ものごとの捉え方がとても楽になりました。
楽観主義でいると、とても生きやすくなりますし、余計なことで気を揉んで胃を痛くすることもなく、ものごとに対する自信も付くようになりました。
【学び】 良い言葉を使うように常に意識をする
4. 幸せを、今あることではなく、ないものに求めていた
なぜか幸せな気分を味わえなかった自分。
今持っているもの、囲まれていること、周りの人たちがどれほど貴重で、かけがえのないものなのか。そのことに全く気が付かずに過ごしていました。
ないものに幸せを求めても、幸せは一向にやってきませんし、幸せの心を感じることは出来ません。
また、ないものねだりをする癖が付くと、欲しかったものが実際に手に入ったときに喜ぶのは一瞬で、すぐに別の「今ないもの」を探し、それがないから幸せではない、という考えを生んでしまいます。これでは持続した幸せを得ることはできません。
今あること、今いる人たち、全てに「ありがとう」の気持ちを持つと、自分がどれほど恵まれているかに気が付くようになります。
そこから温かい幸せの心も生まれるのです。
【学び】 今あること、今いる人、全てに感謝をすることで、自分はどれほど恵まれているかに気付き、幸せの心も生まれる。
5. 人を大切にする気持ちが欠けていた
これは、全てのことを当然だと思っていた傲慢さとも繋がりますが、例えばお店の店員さんに対してとか、配達をして下さる方に対してとか、全て当たり前のように対応してもらっていました。
レストランでは、ウェイターさんやウェイトレスさんが注文をとっている間、きちんと相手を見ることなど意識したことはありませんでしたし、レジでもお金を払う際、店員さんの目を見る、など考えたこともありませんでした。
このことは特に欧米では良く出来ていると思うのですが、レストランでもお店でも、お客さんと店員さん、みんなしっかりと目を合わせて笑顔なのですよね。
そのことに気が付いてから、どんな場面であっても、対応して下さる方の方をきちんと向き、目を合わせて笑顔で応対することを心がけるようになりました。
すると、自分が想像していた以上に、相手はこちらをきちんと見ていてくれていたことに気が付きました。過去の自分の態度に反省するところばかりです。
日本でも同様に私はこのことを徹底するようにしています。
例えば、コンビニ等でお買い物をする際、まず相手の顔を見て、商品を差し出す際には「お願いします」と言い、最後は「どうも(またはありがとう)」とニッコリ伝えます。
とても小さなことですが、笑顔で対応されると嬉しいものです。私は自分が学生時代に散々ウェイトレス業をしてきて、お客様が笑顔で「ありがとう」と言って下さったときの嬉しさを知っていたはずなのに、そのことをすっかり忘れていました。
今はどのお店に行っても、どのようなサービスを受けても、ニコニコするように心掛けています。
ニコニコしていると色々なところから良いことがやってきてくれて、見えないところで相乗効果があるように感じています。
相手を大切に思うこと、相手を尊重することは、社会で生きていく中で忘れてはならないことなのですよね。
成功哲学で有名なナポレオン・ヒルという人が残した、成功するためのゴールデンルールとして掲げた言葉があります。
「自分だったらこうして欲しいと思うことを、相手に対しても行う」
まさに、相手を尊重するからこその言葉。このように行動すれば、全ての物事が上手くいくとナポレオン・ヒルは言っています。出来る限り、この言葉に沿う生き方を今は意識するようにしています。
【学び】 どんなときでも相手を尊重する
6. 名前を呼ぶことの大切さを知らなかった
人から好かれる5つの原則 でも述べましたが、人は名前を呼ばれることで、「承認してもらっている」という印象を受け、相手に好意を持つところがあります。
逆を言えば、名前を全く呼ばれないということは、相手から認められていないという印象を受けるということ。要は、相手は自分に対してあまり好意を抱かない、ということです。
相手の名前を文章中に入れて使うだけで、自分に対する印象が大きく変わります。これは本当です。
アメリカの映画では、お店の店員さんに対してでもまずは相手の名前を聞き出し、会話の中でその名前を多用する場面をよく見かけます。
名前を使うことは、「私はあなたの存在を認めていますよ」というサインであると同時に、相手の興味を引くためにも必要なことなのです。
【学び】 名前を呼んでくれた人に対して人は好意を持つ
幸せに、生きやすく生きるコツ
・当たり前はこの世に存在しないと知り感謝の気持ちを持つこと
・誰かのせい、何かのせいにしないことで成長することができる
・良い言葉を使うように常に意識をする
・今あること、今いる人、全てに感謝をすることで、自分はどれほど恵まれているかに気付き、幸せの心も生まれる
・どんなときでも相手を尊重する
・名前を呼んでくれた人に対して人は好意を持つ
なりたい自分に生まれ変わる方法
学んだことをすぐに使えるようになるかと言うと、そう簡単にはいきません。なぜかと言うと、今までの考え癖が付いているからです。
ですが、根気良く続ければ必ず変わることはできます。
生まれ変わるために、まずは新しい自分、理想の姿とはどのようなものなのかをノートに書き出します。例えば上の私の例だと、このような自己をイメージします。
・ 感謝の気持ちを常に持っている
・ 常にポジティブな言葉を使っている
・ 楽天主義
・ 明るくて親切
・ 相手を尊重している
他にも私のノートには細かく書いてあるのですが、このように自分のなりたい姿をしっかりとイメージすることが大切です。
また、頭の中で考えるだけではなく、ノートに書き出すことによって、声に出して読んだときに再度潜在意識の中に取り込まれていきます。
ノートの書き出したら、あとはひたすら アファメーション、イメージトレーニングを繰り返します。
理想の自分だったらどのように行動するのか、今どのような考え方をするのかを常に繰り返し考えることで、新しい考え癖がついていきます。
色々な経験から、本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。人生で起こること、どんなことでも全てに意味があると確信しています。