私たちは普段たった3%の力しか使っていない

すごい遺伝子のパワー

遺伝子工学の第一人者、筑波大学名誉教授の村上和雄さんの本からご紹介。

ここで言う遺伝子とは、親から受け継いだものだけではなく、生理現象(食べたり呼吸したり)や、心のあり方(悩んだり喜んだり)という、生命活動の全てと密接な関係を持つもののこと。

 

遺伝子は、私達の体を作っている細胞の「核」の中にあり、そこにあるDNAという物質が、「遺伝子」です。DNAはらせん状の2本のテープになっていて、4つの科学文字で表される情報が描かれています。これが遺伝情報であり、1個のヒト細胞に含まれる遺伝子の基本情報は、約30億個、という膨大な科学の文字で成立していて、成人の体はこの細胞が60兆個も集まって成り立っています。そして、体のどこの部分をとっても、そこには30億の情報が収められています。ヒトの体をつくっている60兆もの細胞は、どれも同じ情報を持っているのです。

 
どこをとっても30億の情報ってすごいですよね!?

髪の毛の細胞も、皮膚の細胞も、心臓の細胞も、全て同じ情報を持った細胞。

髪の毛は髪の毛、皮膚は皮膚、心臓は心臓と、それぞれがそれぞれの役割を持って働いています。

全部同じ情報を持ちながらも、それぞれの役割に合わせて、機能をオンにしたり、オフにしたりしながら遺伝子は働いています。

 

たとえば、胃の全的手術を受けても、胃の機能をある程度維持できるのは、他の内臓が必死に補おうとするからです。これは他の内臓の、胃としての遺伝子がオンになったということなのです。

 

私たちの体の中にある60兆もの細胞が、お互いに助け合ってるのですね。

そして、なんと遺伝子はたった3%しか働いておらず、残りはオフになっているのだそうです。

「火事場の馬鹿力」や、「思っても見ないほどの実力が発揮出来た!」などは良い例で、自分の中で今まで眠っていた遺伝子が目を覚まし、「オン」になったために、自分の中からの力を出せた訳です。

たった3%しか働いていない遺伝子。

 

眠っている残りの遺伝子を「オン」に自らすることが出来たら、可能性はどんどん広がりますよね?

次の記事では、そんなワクワクの遺伝子をオンにする方法をご紹介します。