ヘミン和尚(ヘミン・スニム)について

 

訳書「完璧になれない。だからいい」の著者、ヘミン和尚さんは、韓国出身の僧侶。

ご自身の失敗談を笑いを交て話してくださる、とても気さくなお和尚さんで、だれかに嫉妬したことや、気分が落ち込んでうつのような状態になったことも正直に語ります。

著書でも、過去に間違った考え方をしていたことやその行動について、素直に綴られています。

ここでは、ベストセラー作家であり、世界でもっとも影響力のある僧侶のひとりと呼ばれているヘミン和尚さんについてご紹介します。

翻訳するまでの話は下の記事に載せています。

ヘミン和尚「完璧になれない。だからいい」翻訳者となるまで

 

ヘミン・スニム(ヘミン和尚) プロフィール

名前にある”スニム”は”和尚”という意味。

そのため日本ではヘミン和尚と呼ばれています。

英語名はHaemin Sunim(ヘミン・スニム)。

1973年生まれ、韓国出身の僧侶。

韓国での学業を終えたあとアメリカに渡り、最初は映画制作の勉強をしていたものの馴染めず、元々興味があった宗教学を学ぶことに。

ハーバード大学で比較宗教を専攻しますが、大学で教える理論と教義の中からは、望む答えを見つけることはできませんでした。机上論だけから学ぶのには限界があると感じ、師匠(師僧)に師事するために韓国に戻ります。

学者であることよりも、宗教学や精神的な世界に興味があった彼は、25才で禅の道に進むことに。

その後再びアメリカへ。科学的な観点から意識と瞑想のことを学ぶために、ニューヨーク大学で心理学を専攻します。

科学的な面からも人間の心と身体の関係を納得の行くまで学んだ後、アメリカのハンプシャーカレッジで7年間仏教学の教鞭をとり、現在は韓国のソウルで僧侶として活動しています。

また、『The School for Broken Hearts』というNPO団体の学校も立ち上げました。恋愛、離婚、病気、孤独、家族崩壊など、今の時代を生きる中で困難な時間を過ごしている人たちのためのスクールで、宗教に関係なくだれでも参加することができ、教師や心理学者が集まってサポートしています。

SNSのフォロワー数は150万人を超え、著書も数十カ国の言語に翻訳されています。

 

参照記事(英語):

This Harvard-Educated Monk Is Reintroducing Buddhism To The Western World

The ‘mega monk’ who wants us to slow down and embrace our imperfections

 

ヘミン和尚さんの著書

第1作目の『The Things You Can See Only When You Slow Down』はすでに30ヵ国語以上の言語に翻訳され、ミリオンセラーに。日本語のタイトルは『立ち止まれば、見えてくるもの

第2作目が私が翻訳した本、英語の原題は『Love for Imperfect Things』。こちらもすでに20ヵ国語以上の言語に翻訳されています。




 

ヘミン和尚さんの人柄が伝わってくる動画

ヘミン和尚さんは、いつもニコニコしていてやさしい雰囲気の方。

Googleで講演をした時の様子がYouTubeにあるので、ぜひ見てみてくださいね。

言葉がわからなくても、彼の人柄や優しくて面白い雰囲気は伝わると思います(^^)

 

 

完璧な師匠と完璧ではない師匠の話

上の動画の13:20あたりから話されていることがとても面白いので、内容を書きますね。

 

ヘミン和尚さんが僧侶になるための修行中のできごと。

その頃彼の中には、理想とする師匠(師僧)のイメージがありました。それは、仏の道に身をささげ、真面目で、瞑想にも一生懸命で、たくさんの知恵を授けてくれる、そんな完璧なお師匠さんでした。

でも実際にヘミン和尚さんの師僧となった方は、まったく違ったタイプの人。冗談を言うのが好きで、短気で、時には取り乱して怒ることも(笑)

ヘミンさんが思い描いていた理想のお師匠さんとはかけ離れていたのです。

そんなある日、仲の良かった修行仲間がいるお寺に呼ばれます。そこのお寺にいた友人のお師匠さんが、ヘミンさんが理想としていた完璧な和尚さんそのものだったのです。

ヘミンさんは「いいなぁ。友達の代わりに、僕がこのお寺で修行をしたいな。」と、そのお友達のことをとてもうらやましく思ったそう。

そのことから10年が過ぎた頃、偶然そのお友達を街で見かけたヘミンさんは、こうたずねます。

「久しぶりだね!元気だったかい?君の『完璧なお師匠さん』はどうしてる?」

お友達は、もう連絡をとっていないといいます。

「どうして?君のお師匠さんは完璧な人だったじゃないか。」

「そうなんだよ。彼は完璧な人だった。だから、みんなも同じように完璧でなければならない、という教えだったんだ」

常に完璧でならなければならないというプレッシャーの中、少しでもうまくできないことがあれば、そのことで自分を責めるようになっていったといいます。辛い日々が続き、そのお寺を離れることにしたと言うのです。

それを聞いてヘミン和尚さんは、自分のお師匠さんのことを見直します。

ヘミン和尚さんのお師匠さんは、自分が完璧ではないことを知っていたのです。だから、だれかが間違ったことをしたとしても、それを許す心を持っていました。

いつも冗談ばかり言って、と思っていたことも、いろんなことを笑い飛ばすユーモアを持っている人だと思えば、それは素晴らしい個性になります。

このお師匠さんが優しくみんなを許してくれるという噂が広まり、修行僧がいろんなところから集まってきたそうです(笑)

さらに、お師匠さんが心を乱して何かに対して怒りをぶつけてしまった時には、翌日強く反省し、その振る舞いのお詫びの印として、ヘミン和尚さんたちにお小遣いをくれたそうです(笑)

ヘミン和尚さんはそのお師匠さんをとても尊敬していて、今でも良い関係が続いているといいます。

 

このように、自分の弱みを自覚した上で、それをさらけ出すことを怖がらなければ、まわりの人たちと深いところで繋がることができると語っています。

 

「完璧になれない。だからいい」を翻訳するまで

完璧になれない。だからいい」を翻訳するまでの話を下の記事にまとめました。私がどうしてこの本を訳すことになったのか、裏側のストーリーです(^^)

ヘミン和尚「完璧になれない。だからいい」翻訳者となるまで

これから翻訳者になりたい、と思っている人にも何かしらヒントになることがあるかもしれないので、ぜひ読んでみてくださいね♪