学んだこと(インプット)を出力(アウトプット)して得られる効果

学んだ事をアウトプット

速読法を学ぼうと思って購入した、斉藤英治氏の『王様の速読術』。

何冊か読んだ速読本の中でも、この本が私には一番分かりやすく入ってきました。

王様の速読術』では、速読して知識を溜めるだけで終わらせず、その後に大切な「自分の脳で整理し、得た情報を加工し、そしてアウトプット(出力)すること」について大きく取り上げられています。

学んだこと(インプット)を自分の中に溜め込むのではなく、外へ出しましょう(アウトプット)、という意味です。

インプット(入力)→プロセッシング(加工)→アウトプット(出力)の流れを作る。

アウトプット(出力)することで、自分が良い情報を得たのかどうか、役立つものを得たのかどうかが判断できるとあります。

 

インプットばかりをやっているとか、情報を長い時間をかけて蓄えてから「いつか、なにか大きなものを」などと考えていても、この能力は身につかないのである。だから出力された結果を見て、判断していく。

「もっとこういう情報を入れないとダメだな」と気づけば、今度はそのための情報を探すことになる。「もうちょっと加工技術が必要だ」とわかれば、考え方であるとか、発想方法、脳内を活性化させる方法を身につけていき、いい情報をよりよい生産物にしていく技術を学ぼう。

これを速いサイクルで繰り返して、脳を鍛えていくことだ。そうすればもはや、悪い情報に関わっている暇はなくなる。いい情報でなければ受けつけなくなるだろう。

- 王様の速読術(斉藤英治)より

 

知識を蓄えるだけの頭でっかちにならないよう、アウトプット(出力)することの大切さが分かりやすく説明されています。

確かに、頭では「知識として入った」と思っていたことでも、自分の言葉として誰かに伝えようと思った時、上手にまとまらないことがあるのです。

学んだことを自分なりの考え方でまとめ(加工)てから出して行くことで、新たな気付き、さらなる勉強が必要な部分、新たに興味が出て来たこと等の発見があります。

学んだことを実践することももちろん大切ですが、それを他の人に伝えることで、さらに学ぶことがある。

とても興味深い循環ですよね。